妊娠中です。ヘアカラーや縮毛矯正をしても大丈夫ですか?

30歳女性、現在妊娠中です。妊娠前から、髪がうねるのが気になって、6ヶ月に一回は縮毛矯正、2ヶ月に一回カラーをしていたので妊娠してからも出来れば続けたいと思っています。妊娠中はやめておいた方がいい施術などはあるのでしょうか。

2025年07月09日 11:22

美容師からのコメント

  • 矢野雄貴 美容師(【全席半個室】tronc 髪質改善トリートメント)

    とてもいいご相談ありがとうございます!
    妊娠おめでとう御座います!
    めちゃくちゃ大変ななかでもキレイでいたいというお気持ち、
    とても素敵です!
    自分も娘がいるので不安になるお気持ちもよくわかります!
    妊娠中は体の状態が大きく変化しているため、施術の内容によっては注意が必要なものもありますが、基本的にはOK。
    ただし「体調・成分・刺激」に注意しましょう。

    妊娠中でも、縮毛矯正やカラー自体が絶対NGというわけではありません。
    ただ、下記の3つの点には気をつける必要があります。

    ① 体調やつわりの有無
    → においや施術時間が長くなることで体調を崩すことがあります。

    ② 薬剤が頭皮に触れる施術かどうか
    → 妊娠中はホルモンバランスの変化で、肌が敏感になっている可能性があります。
     ヒリつきやかゆみ、かぶれなどが出やすくなる方も。

    ③ 使用する薬剤の安全性
    → 直接赤ちゃんに影響することはほとんどないとされていますが、できるだけ刺激の少ない薬剤を選んでもらえるよう、担当美容師さんに相談するのが安心です。

    カラー剤などが頭皮につくことで健康被害があるならば、美容師は結構な割合で病気になっていないとおかしくなるのが僕の持論です。

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    ■ 縮毛矯正について
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    ・においが強い薬剤もあるので、換気や体調に配慮を。
    ・長時間の施術になるため、腰やお腹の負担に注意。
    → 妊娠後期(8~10ヶ月)に入ると、長時間の座位がつらくなる人も多いです。
    シャンプー代で横になる時間も長い為、
    脚の付け根の大きな血管を圧迫してしまい、
    気分が悪くなるお客様も実際にいらっしゃいましたので、
    液をつける前にシャンプー台に横になってみて具合を確認させてもらうのもいいかなと思います。

    ▶おすすめ:
    ・妊娠初期と後期はなるべく避ける
    ・根本だけのストレートやポイント縮毛で時短施術も◎

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    ■ カラーについて
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    ・ヘアマニキュアやノンジアミンカラーなど、頭皮に優しい選択肢もあります。
    ・ブリーチや明るいカラーは刺激が強いため、できれば控えめに。

    ▶おすすめ:
    ・頭皮につけずに染める(ゼロテク)をお願いしてみましょう。
    ・においが少ない薬剤やオーガニック系カラーも選択肢です

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    ■ まとめ
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    体調が安定しているとき(安定期以降)に
    刺激の少ない薬剤・施術方法を相談する
    長時間にならないように調整してもらう
    不安なときは主治医に相談を

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    「できるだけいつも通りに過ごしたいけど、お腹の赤ちゃんのことも大切にしたい」
    そんなお気持ちに寄り添いながら、無理のない範囲でキレイを楽しんでいただけたらと思います!

    予約前に電話して確認をとってみるのもいいと思います!

    2025年07月10日 10:00
  • 女性専属美容師 katsu 美容師(CAPA)

    ◆妊娠中の縮毛矯正・カラーリングについて

    ご質問いただき、ありがとうございます。妊娠中の施術について、現場で実際に見てきた経験をもとにお答えさせていただきますね。

    妊娠中に起こりやすいトラブル

    ◆においによる体調不良
    妊娠7か月のお客様の実例ですが、来店時は元気だったにもかかわらず、店内のパーマやカラーの薬剤の臭いで急に気分が悪くなってしまい、トイレから1時間ほど出てこられなくなったことがありました。妊娠中はにおいに対する感受性が普段の何倍にも高まるため、普段は気にならない薬剤の臭いでも強い不快感を覚えることがあります。

    ◆立ちくらみ・めまい
    別のお客様では、施術は問題なく終わったものの、お会計時に突然立ちくらみを起こしてその場に倒れ込み、しばらく立ち上がれなくなったケースもありました。妊娠中は血圧の変動や貧血なども起こりやすく、長時間の施術後に体調が急変することがあります。

    ◆ 長時間施術による身体への負担
    特に縮毛矯正は3〜4時間程度の長時間施術になることが多く、同じ姿勢を保つことで腰やお腹への負担が大きくなります。妊娠中期以降はお腹も大きくなり、長時間座りっぱなしでいることがより辛く感じられるでしょう。

    ◆妊娠の個人差を理解することの大切さ

    妊娠による体の変化は本当に人それぞれです。つわりがほとんどない方もいれば、入院が必要なほど重い症状に苦しむ方もいます。同じ人でも妊娠初期と後期では体調が大きく変わることもあります。

    ◆女性専属美容師としてのアドバイス

    妊娠前と同じような美容習慣を続けたいお気持ちはとてもよく分かります。しかし、今のあなたの体は「いつもとは違う状態」にあることを、まず受け入れていただければと思います。

    もし施術をご希望される場合は、以下の点を考慮してください

    - 体調の良い日を選んで予約を入れる
    - 施術時間の短いメニューを選ぶ
    - 担当美容師に妊娠中であることを事前に伝える
    - 途中で体調が悪くなった場合はすぐに申し出る

    何よりも大切なのは、お客様とお腹の赤ちゃんの健康です。
    万が一のことがないよう、慎重に判断していただければと思います。美容院はいつでもお待ちしていますので、出産後に改めてお越しいただくのも一つの選択肢ですね。

    最善の選択ができるよう、心から応援しています。

    2025年07月14日 19:44